新国立劇場バレエ団

1997年に設立された新国立劇場バレエ団に入団したのは設立から五年目ぐらいだったと思う。かつて通っていた高校も初台にあり、当時はだだっ広い更地があっただけ。こんなに立派な建物が建設され、そこで仕事をすることになるとは当時は夢にも思わず。

バレエ団の生活というのは午前中にクラスレッスンがあり、その後リハーサルがはじまる。バレエ団によって開始時間はまちまちだが新国立劇場は10:00から。リハーサル室は地下二階にありオープンするのは9:30なので慌ただしくいつもウォームアップ。これは今も同じかな?劇場に付随したバレエ団ながらリハーサル室等は専有のものではなく、委託運営している管理会社から年間で借りていたと思う。なので与えられた時間内で複数演目のスケジュール組むのは大変だろうな。スケジュール管理のバレエミストレスとマスターの努力の賜物。

わが国固有の芸術である歌舞伎とは違い、文化保護や継承のための理解が得られにくい西洋芸術のための劇場なので、運営サイドの調整努力は多大なものがあると思う。芸術監督と制作部はその上にいる理事や助成金関係の団体、政治家と、直接管理するバレエ団のダンサーたちの間に挟まれたいわば中間管理職。運営側の長年の努力にもっと理解が得られるといいなと思う。やっぱり表に目立って称賛を受けるのはダンサーだからね。

バレエ団のこと書こうかとおもったのにちょっと変わってしまった。

今日も最後までブログを読んでくれてどうもありがとう。








HIROYUKI IGUCHI

バレエ振付家・教師 井口裕之のホームページ クラシックバレエ・コンテンポラリーダンスのクラスや振付作品の紹介をしています。

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